お子さんとそのご家族が「睡眠時棘徐波活性化を示す発達性てんかん性脳症及びてんかん性脳症」を発病後に抱える負担は、精神的にも肉体的にも本当に大きなものです。
多くのお子さんに共通してみられる発達後退は、昨日までできていたことが突然できなくなることもあり、保育園や幼稚園、小学校、中学校での生活にさまざまな支障をきたしています。
検査やお薬の調整のために、長期間の入院生活を余儀なくされているご家族も少なくありません。
2024年8月、同じ悩みを抱える仲間で「CSWS患者家族会」を立ち上げました。
現在15名の会員登録があります (2025年4月現在)
お子さんの年齢は、6歳~15歳までとなっています。
登録地域
青森県:1
茨木県:1
群馬県:1
埼玉県:1
千葉県:3
東京都:3
神奈川県:1
長野県:1
滋賀県:1
大阪府:1
鹿児島県:1
CSWSでは、診断と治療に睡眠時脳波検査(終夜ビデオ脳波検査)が必須となるため、小児検査に対応できる病院は限られています。
そのため、ほとんどのお子さんが各地のてんかんセンターで治療を受けているのが現状です。
現在参加しているお子さんが治療を受けている主なてんかんセンターは以下の通りです。
患者数が少ない疾患なので患者家族がインターネット等で得られる情報は限られています。
CSWS患者家族会では、同じような悩みを持つご家族が情報を交換し、助け合いながら支え合っています。
お子さんがCSWSの診断を受け、他の患者さんの話を聞いてみたいと思われたら、どうぞお気軽にご連絡ください。
CSWSの脳波は思春期になると消えると言われていますが、現在、家族会員の中で思春期を迎えたお子さんはまだ2人しかいません。
そのため、実際に脳波が消えたお子さんの治療体験談をお持ちの方がいらっしゃれば、ぜひお話をお聞かせいただけると嬉しいです。
ご連絡をお待ちしています。
現在の活動は、家族会限定のLINEグループでの情報交換が中心となっています。
発作のコントロールがうまくいかず、心配を抱えながら参加されている方もいらっしゃいますので、まだ積極的な活動はできていない状況です。同じCSWSのお子さんに出会う機会もほとんどないかと思いますので、ぜひお気軽に参加してみてください。
※ボランティアによって運営されていますので、入会金や年会費などは一切かかりません。
入会希望の方は、患者家族会申し込みフォームにて申し込みをお願いします。
「CSWS患者家族会ご案内」と「規約」をメールで送りますので内容をご確認ください。
内容を確認し同意いただける場合には、お送りしたメールに返信してください。
メールにて家族会限定のLINEグループに招待します。
CSWS患者家族会のご案内
(ダウンロード)準備中
3歳~4歳頃、睡眠中に重積発作を起こし、てんかんと診断されました。
その後、薬剤抵抗性で難治に経過しました。2年ほど経過した頃、発達の後退がみられ、欠神発作へと発作の型が変わりました。てんかんセンターへ紹介され、CSWSの診断を受けました。薬剤調整、ミダゾラム持続静注、ステロイドパルス、免疫グロブリン療法を行いましたが、難治に経過しました。
小学生の低学年の時に脳梁離断手術を行い、一時的に脳波は改善しましたが、元に戻りました。しかし、発達の後退は止まったと感じています。その後も薬剤調整、ステロイドパルス、免疫グロブリン療法を行いました。内服薬の効果はあまり感じられませんでした。
思春期に入りCSWSは終わりました。
中学生になりてんかんは寛解しました。しかし、一生薬は飲み続けるそうです。
5歳の睡眠中に痙攣発作を起こし、病院に救急搬送されましたが、到着後も発作が止まらず重責発作であると説明を受けました。それから頻繁に寝始めの時に強直間代発作を起こすようになりました。
てんかんの診断を受けて投薬を開始しましたが、この頃から認知機能障害や注意力の低下が目立ち、注意欠如・多動症が見られるようになりました。
てんかんセンターで24時間の睡眠脳波検査を受けてCSWSの診断を受けました。
それまで持病もなく定型発達で成長してきたので原因もわからず診断までがとても長かったです。
日々出来ないことが増えて発達が後退していったのでもっと早く診断がおりて治療を開始できていればと思っています。今後、CSWS(徐波睡眠期持続性棘徐波を示すてんかん性脳症)の認知度が上がっていくよう願っています。